白壁の文字は夕日に映える 荒巻義雄氏(SFマガジン版)について
今晩は、今日はSFマガジン1971年2月号に掲載された「白壁の文字は夕日に映える」荒巻義雄氏、他について読後感想を投稿いたします。
本作品は、今回再読して大変おもしろいと思いました。当時(数十年前)読んだ記憶ではあまり印象になかったようだ。(好みの問題かも知れないが)
長い期間に人の好みは変わるのかも知れないと思う。
この2月号で今でも覚えているのは、前回投稿した「およね平吉時穴道行」や小松左京氏の「BS6005に何が起こったか」などでした。
小松氏の、この作品などは、何てSF的で私もSF小説を読み始めて間もない頃ですから、こういうのがSF小説だよな。などと思ったものです。(確かに、文章の使い方や表現が斬新で、或いは実験的な感じがしました)
ただ、最近読んでみてむしろ荒巻氏の作品のほうが楽しめるようだ。(やはり、好みが変わったか)
話は、語り手(白痴病棟の医者)の勤める精薄病棟に、一人の重症の白痴患者(バラ-ド)がいて、同じ病棟で働く女医(マグリッド)と関係をもつ、更に、その患者が殺人事件を起こし病棟を失踪することになる。(重症の白痴患者なのだが)
そして、バラ-ドが失踪するときに病棟の白い外壁にある文章を彫り残す。
その文字とは・・・、これ以上は言えませんが、エンディングとして実に怖いと言うのか絵になると言うのか、ホントに今読んでもおもしろいと思いました。
その他の作品としては山野浩一氏の「鳥はいまどこを飛ぶか」などは、1月号のものと同じように斬新で(この当時)新しい表現なのでしょうが、私のような小説を読んで楽しもうという人にとっては少し理解しずらい気がする。(解るのだけど、どうもという感じ)
やはり、好みの問題か?(そうかも知れない)
今回は、この辺で終わりにします。
最近になり昔のSFを読んでみて、おもしろいもの、さほどでもないもの、いろいろあるが、作品自体だけではなく読んでいる自分自身を再認識するという興味が沸いてきました。
しばらく読み続けたいと思います。(最近のSFマガジンも読んでみようか)
それでは
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